2007年08月05日

[つぶやき]あんまりに暑いので

もうすぐ夏休み!ということもあり、デザインを変えてみました。
最近seesaa(このブログのサービス提供元)もデザインが充実してきたのがありがたいところです。
posted by かんぞう at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[つぶやき][著作権]早く読みたい!

何気なく見ていた2chの法学板の投稿で、驚愕の事実を発見。
著作権法   中山信弘 著
有斐閣       9月下旬発売予定  
本体価格4500円 A5判480頁

(成文堂 法律専門書インターネット書店)
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/index.htm

あの中山先生がついに著作権法の教科書を書かれた!?
残念ながら、有斐閣のサイトには情報が無かった。
何とも言えないが、本当だとすれば早く読んでみたい。
(→とおりすがりさんの情報提供で、確認できました!本当に9月下旬発売とのこと)

中山先生の特許法の基本書は法学を学ぶものにはきわめてわかりやすく、また、示唆に富むものであった。著作権法についても、仮に出るならば、法学の学生、実務家、研究者は必読の本であることに間違いない。
posted by かんぞう at 15:39| Comment(2) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月31日

[つぶやき]持続可能な権利保護

法と経済学関係の本を読んでいると、『「権利を守る」といっても、社会的厚生が増えるような形で保護がなされないと、いずれ権利者を守ることができなくなってしまう』、という趣旨の指摘があった(注1)。

文脈としては解雇規制の話の中にあった。あまりに解雇を制約すると新しい雇用への負のインセンティブになって、将来の雇用者にとっては勤労の権利が守られないかもよ、という話だ。

権利を与えられた者の機会主義的な行動はあり得る訳で、それをいかに防ぐか、言い換えると、潜在的な権利者の潜在的な権利を守れるか、という視点は大事なように思う。

さて、翻って考えると、近時の著作権を巡る議論の一部は、以上のような持続可能性を考えているのだろうか、という疑問がもたげてしまう。著作権保護期間延長論がその一つだと思う。今は著作権が何十年も及ぶことの弊害は少ないが、単純に思いつくものを並べても次の要因があるから弊害が少なかっただけではないか。

1)(自然人に帰属する著作権については)かつては知的財産権が意識されていた訳ではないので、相続にあたってなおざりにされていて、結果的に権利行使が難しくなっている。
2)デジタル化・ネットワーク化が進む前であったから、侵害(と権利者が考える)物の探索コストが高かった。

昔に公開された著作物も、新たに公開された著作物もどちらもデジタル化されるようになれば、2)を巡る状況は著しく変わる。自動で『似ているもの』を発見することができる。ダメモトで権利行使も可能になってしまう。そのようなリスクを負うことになる表現活動が、将来萎縮されないか、ひいては将来の文化発展を妨げないか、気になるところである。

(注1)樋口美雄・山川隆一「労働法」矢野誠編『法と経済学 市場の質と日本経済』(東京大学出版、2007年)
posted by かんぞう at 01:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月22日

[つぶやき]商標法26条を巡る刺激的な試論を聞いてきた

RCLIP第20回研究会に参加した。
茶園教授が26条1項2号・3号に意味について、通説的理解と異なる立場の試論を展開され、きわめて刺激的な研究会となった。内容は今年度末(あるいは今年末かもしれない)に、早大COEの成果集として出版される書籍の中に織り込まれるとのことであるので、ここでは触れないで置く。

茶園教授の試論は、26条と、「商標的使用論」(侵害訴訟の場では「使用」の解釈論としてあらわれてくるもの)、ならびに、いわゆる「キルビー抗弁」の関係にも触れ、理論的な整理として一貫されているものであった。学説に一石を投じるものとなると思われる。論文としての公表が俟たれる。

なお、研究会の場では美勢克彦弁護士が最近執筆された「商標権侵害訴訟における商標権の効力の及ぶ範囲について─商標法26条1項1〜3号の解釈を中心として─」牧野利秋ら編『知的財産法の理論と実務』(新日本法規出版、2007年)が議論のたたき台となっていた。

同書には興味深い論文が収められており、是非読みたい!と思うのだが、全4巻で20000円…ううむ…。貧乏な新入社員には厳しい額である。すでに目を通された方がいらっしゃったら評価を教えていただきたい。それによって背中をぽぉんと押されて買うことにしよう…。
posted by かんぞう at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月07日

[つぶやき]政治的志向

最近(遊びに?)忙しくて書きたいことが書けていない。なのにネット上でおもしろいものを見ることには熱心になってしまう(笑)

そんな中の一つ。

毎日新聞が、政党の政策志向とどれだけ一致しているかを示す「相性診断」を始めた。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/votematch/

話題になっていたのでやってみた。

kanzoupolicy.jpg

…新党日本…解党しそうという話すらあるのに。
ちなみに、私は財政再建を第一にせぇ!という志向なので、現政権の主張とは距離が遠いのかな、という印象である。
posted by かんぞう at 12:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月05日

[つぶやき]奈良の鹿に鹿せんべい以外を与えることを禁止する条例案は適切な行為規制か(思考実験)

asahi.com(2007年7月2日:http://www.asahi.com/politics/update/0702/OSK200707020034.html)によると、奈良の県立大学の学生さんが中心となって、奈良市の名物の鹿を守るための条例を提案したとのことである。観光客が与えるお菓子で消化不良を起こして体調を壊したり、捨てていったビニール袋を食べて窒息死したり胃に大量にたまり死につながる場合が多いことに心を痛められたようだ。

条例案の内容についてasahi.comが伝えるところは、
・消化のいい米ぬかと小麦粉でできた名物の「鹿せんべい」を除き、鹿に食べ物を与えることを禁止する
・公園周辺で野菜くずやビニールなどのごみ捨てを禁止する

とし、
・違反行為について市が指導・勧告し、悪質な場合は氏名も公表できる

ことを考えているようだ。

さて、ある行為規制をするとき、手段と目的の整合性が問われるところであるが、この条例案はその点をクリアしているのだろうか。思考実験として考えてみた。

疑問1:なぜ「鹿せんべい」だけが例外なのか?
少なくとも報道を読む限り、
「ビニール袋」→死につながる
「お菓子」→体調不良につながる
だけであり、「野菜くず」がなぜいけないのかわからない。
万が一「鹿せんべい」売り上げに貢献したい、というのであれば、規制の公平性に疑問がついてしまう。

疑問2:お菓子をやることを規制するのが適切か
お菓子は体調不良につながるというのがわかっているようだが、これは程度問題である。ちょっと体調を壊すだけかもしれないし、著しい体調不良を生むのかもしれない。わからないのだが、これを与えることを禁止するほど重大な問題でない可能性もある。悪影響があることをきちんと確かめる必要があろう。それができないうちは啓蒙活動の推進にとどめておくべきであろう。
(なお、ヨミウリオンライン:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070629i506.htmによると、この方たちは既に啓蒙活動に尽くしているようである。)

疑問3:なぜ野菜くずをまくことが禁止されるのか
疑問1で述べたが、野菜くずの規制理由が、少なくとも「鹿の保護」という観点から見えない。「見苦しい」などの理由はあり得るが、それは美化条例の守備範囲であるように思う。

以上のところを見ると、報じられた限りでの条例案には目的に適合していない手段が定められているように思う。報道が事実であるならば、学生さんをはじめとするグループの方には、もう少し方法を検討されることを望みたい。真剣にやるならば、近隣の大学法学部と共同して立法作業に当たるのも面白いかもしれない。

もっとも、住民から条例案提案があることは政治に関心を持つ、ということでは意味があることだと感じられるので、多いに進めていってほしい次第である。
posted by かんぞう at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月25日

[つぶやき]知っている人は知っている演説

最近固いネタを続けたのでたまにはラフに。

こちらをご覧頂きたい。元ネタを知っている人は笑えるし、そうでなくてもちょっと面白い(私は後者の方なのだが、面白かった)。

http://anond.hatelabo.jp/20070620004915

法政の白田先生の主張を基にしたパロディらしい。

白田先生の主張は突飛だ、とは私は思わなくて、知的財産権は歴史的な経緯として"Porpety"というツールが便利だよねーと言う感じで、いつの間にか情報を扱うルールの標準となっていっただけ、と思っている(注1)。

政治家が好きな「抜本的見直し」をするならば、知的財産は"Property Rule"でなくても良い。
どのルールが望ましいかは民主的に決めれば良いのであって、各アクター(利害関係人)が自由に物を言えれば上等、さらに、議論に発言権を持てばなお良いように思う。

(注1)たしか、本来の"property"=所有権も、歴史的に便利だよねーで標準となった、という主張を加藤雅信先生がおっしゃってた気がする。
posted by かんぞう at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月24日

[つぶやき][時事][知財一般]卒業論文・研究計画書・修士論文のテーマ選定方法論

一介のエセ修士として、私が会得した「楽で」「最低限のものは書ける」学生用論文テーマ選定方法論を示してみたい。なお、能力のある方にはおススメしない。あくまで、「おもしろそうだから知的財産法で卒論(卒業論文)を書きたい」「なんとなく知的財産法で研究系の院に進みたい」「うっかり知的財産法の研究をしてみたけど修論のネタがない」人向けである。ちなみに私は2番目と3番目であった。お恥ずかしい限りである(笑)

コツ1:でかい獲物は追わない

まず、あまりでかいテーマは追わない方が良い、というのが私の経験である。「知的財産法の再構成」などとぶってみるのもいいが、そこまで知的財産法をやりこんだのか?と聞きたくなる。そんなものができれば「神」である。

もっとも、細かいテーマではつまらない、というのも多くの学生の本音だと思う。
卒業論文や研究計画書では抽象的にはこれから1ランクブレイクしたレベルでかまわない。問題意識が明確であるし、着地点は見えるからである。例えば、「著作権の間接侵害について」、や、「著作権の非親告罪化」などのレベルのテーマだ。

ただし、これらのレベルを真正面から取り組んでオリジナルなことを言うのは困難だ、というのも私の経験である。多くの優秀な先生方が取り組んでいるものなのだ。若い私たちではまだまだ未熟だ。卒業論文では、学説のまとめと自分のコミットする意見の提示でよいだろう。

研究計画書では、おおよその方向性を示した上でさらにブレイクダウンする可能性を提示して見ると良い。たとえば「これまでの判例はほんとうにおかしかったのか」とか「これまでの判例は法の欠缺を補うためむちゃくちゃ努力してるっぽい」を検証するなどである。

コツ2:テーマは新しいものが楽(でも本当は古いところにもタネがある)

知的財産法学も成熟してきた学問であるので、大方のテーマは堀りつくされている。多少オリジナルなものが書ける余地があるものを、学生が見つけるのはなかなか難しい。とっかかりとなるのが、ここ1年に出た裁判例(で、あれ?何でこんな「結論」になったのだろう?というもの)や、昨日の記事で話題にした「知的財産推進計画」である。(具体的な面白そうなポイントは本日の別記事参照)

裁判例でとっぴなもの(に見える結論が出たもの)は往々にして、何か訳があってそのような結論が出ている。その背景を探ると、以外に条文解釈の変化の芽が摘めることがある。あるいは、法の穴を見つけられるかもしれない。

次に、知的財産推進計画で取り組まれようとしているものは、これから議論が深彫りされるものだから、「やってみたけど、新しいことはいえなかった」などということはない。もちろん、ホットイシューだからこそ真正面の話は他の研究者に先を越されてしまう可能性があるのだけれど、「○○先生の考えで問題はない」というあたりのことを結果的に検証できるかもしれない。学問的に価値は薄くても、自分の中での価値は大きいように思う。

そんな甘いことをしたくない人は、その問題を1レベル分解して、明らかにすべき点(たとえば現状の運用の問題など)を詰める事でそれなりの貢献になる。

コツ3:安易な比較法はやめたほうが無難

最後になるが、安易に比較法はやめた方がいい。外国の法律について、日本で、しかも、日本語で考えることに何の意味があるのか?という疑問がまず出てくる。日本法への示唆を見出すには、外国法解釈の背景事情を抑えないと、検証段階でつまづいてしまう。

ただし、知的財産法においてある概念をめぐっての解釈論では使えるかもしれない。よく調べたら制度背景が違った、なんてことがあれば「外国法の紹介で〜す」っていう風に逃げるのも手ではあるので、絶対やめろ、とは言わない。
posted by かんぞう at 15:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月13日

[つぶやき]知財の貴重な情報源

財団法人知的財産研究所の図書室が一般に公開されている旨、ウェブサイトで公表された。
http://www.iip.or.jp/library/index.html

実は私は一度、調査のためお世話になったことがある。知財系の文献、とくに論文誌が充実している。アクセスが容易になり、首都圏の知財人にはありがたい場所と言える。惜しむらくは平日しか開いていないことであるが、人手を考えればしかたがない。(むしろ、ボランティアとして月一くらいの休日の管理に名乗りをあげたいくらいであるが)
posted by かんぞう at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月02日

[つぶやき]大変なことが起こってしまった

拙い知財系情報発信ブログ(本音では個人的な情報整理なので、お読みいただくこと自体恐縮なのだが)である本ブログが、知財系ブログの巨頭の一つ『企業法務戦士の雑感』(FJneo1994さん)に取り上げていただいた(記事はトラックバック参照)。

FJneo1994さんや、『駒沢公園行政書士事務所日記』の大塚先生、あるいは一緒に取り上げていただいた『KTSK』kiyosakariさんに比べると、本ブログは深みも何も無いのが現状であるが、今後精進していきたい(注1)。

『企業法務戦士の雑感』というすばらしいサイトを通じて、本ブログをはじめて訪れた方は、その落差に愕然とされるかもしれないが、暖かい目で見守っていただき、叱咤激励をくださるとありがたい。

(注1)「精進」と入力すると「消尽」と出てしまうのが悲しい性である。ほんとうに消えて尽きてしまうかもしれない。
posted by かんぞう at 15:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月07日

[つぶやき][その他]イノベーションのためにお父さんにもっと休みを!(笑)

イノベーションとはどこぞの首相が一時期連呼していた単語であるが、なるほど、重要であることは間違いない。

さて、イノベーションにも社会インフラ、ビジネスモデルなどなどいろんな側面のイノベーションがあるが、主に考えられているであろう科学技術のイノベーション促進にはどのような施策が良いのか考えてみた。

まず、科学技術の基礎となるのが、基礎的な数学能力だと仮定しよう。(おそらくこの仮定には直感的には多くの人が賛同していただけると思う。)

ある研究(The Harvard Educational Review(1993)に載っているらしいが、未確認)によると、父親が子供に関わる時間が多い方が、その子供の数学能力が高いという相関関係があったらしい。

もちろん、父親が子供に関わる時間が多い=教育熱心=教育への投資が大きい、ゆえに数学の能力が高い、可能性もある。実際の研究でどこまで意識され、どこまで分析がなされたかによることは注意しなければならない。

とはいえ、仮にこの研究成果が承認されるならば、先の前提の下では、科学技術イノベーションのためには、父親が子供と関われる環境作りが大事である、と言えることになろう。

耳目を引く提言では!?
posted by かんぞう at 21:00| Comment(4) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月06日

[つぶやき]細々とやっているこのブログの注目点?

このブログのサービスを提供しているseesaaでは、簡単なアクセス解析が用意されている。どこからアクセスがあった、というのではなく、どこを見た、どういう検索ワードで来た、というくらいの本当に簡単なものである。情報の出し手としては、見てみるとなかなか面白い。

トップページのアクセスは、次のようになっていた。

  訪問者/ページビュー
2月 135名/449回
3月 148名/440回
4月 97名/246回

1日あたり3〜5名なので、本当に細々したブログである。ただ、こんなところでも見ていただいた、というのはうれしい。

さてアクセスは自己満足であるから良いとして、興味深いのは、検索ワードである。

2月の上位5位が、
1:ひよこ
2:商標
3:著作権
4:特許
5:引用
3月の上位5位は
1:著作権
2:特許
3:判例
4:意匠
5:台湾
であり、4月は
1:ひよこ事件
2:商標  
3:著作権  
4:意匠  
5:森田果
であった。

ひよこ事件の強さが窺える。なお、2月と4月をご覧になって分かるとおり、表記が異なる検索が多々あり、事実上圧倒的にひよこ事件でこのサイトにたどり着いた方が多い。

ただ、ひよこ事件がそれほど商標法上インパクトがあったか、と言われれば、私は消極的に捉えている。実務家の方には、具体的判断が下った先駆的な例として「興味が引かれる」ものであろうが、特許庁の指針に沿った判断であるように思われるし、わざわざ取り上げるものでもないのではないか。
だからこそ、こういう軽いサイトでさくっと見たいという思いがあるのかもしれないなあ、と思った次第である。

なお、4月の森田先生をキーワードにされた方の多さには驚いた。正直すまんかった、としかいえない(笑)
posted by かんぞう at 16:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月23日

[つぶやき]ひさしぶりの発信

4月にサラリーマンとなった。これに伴って引っ越したため、しばらくネットが使えず、情報を集められず、このブログでの発信もできなくなっていた。

そんな状況が3週間続いてフラストレーションがたまっていたが、ようやく復活。ネットの便利さは欲しい専門的な情報がそれなりに、時間をかけず手に入る点であることを痛感した3週間だった。
posted by かんぞう at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月28日

[つぶやき]私事ですが所属が変わります

このブログは、知財を学ぶ学生のブログということでやっておりました。だから、無茶苦茶言ってても許してね、という甘えたスタンスでおりました。

ところが、この4月から所属が変わりまして、曲がりなりにも社会人となりました。一人の会社員となるのですが、知財法を使う仕事ではなく、知財政策に間接的に関わる立場となりそうです。

いままでとは異なる切り口で、知財を考えていけたら、と考えております。読者の皆様には、今後ともよろしく、また、折に触れてご意見いただきますよう、お願いいたします。
posted by かんぞう at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月09日

[つぶやき]編集者の苦労の1%を体験してみた

大学のプロジェクトの報告書作成を手伝っている。仕事は専らあがってきた原稿の編集をやっているので、編集者の苦労を(ほんの一部であると思うが)体験している。

一番の苦労は、それぞれが思い思いの原稿をあげてこられていて統一が取りにくい点だ。事前に執筆要綱は渡しているようなのだが、その表記ルールは守ってくれる人は案外少なかった。
自分流の表記ルールを確立している人は、それを変えろ!というのはなかなか出来ないのだろうし、表記ルールなんて考えたことない人は、そもそもこちらの依頼を守ってくれない。
そうなるとこちらで地味に改変するしかない。
改変しながら、ふと、「意に反しない改変」じゃないよなーと不安になる(笑)(※法政大学懸賞論文事件控訴審判決(東京高判平成3年12月19日)参照)

これについては、「表記なんて気にするなよー」っていう考えもあるだろう。だが、個人的には、少なくとも項目立てについては統一したい。仮に統一がなければ、それぞれの論理構造を見分けるのにいちいち手間がかかるわけで、続けて読むのがイヤになってしまうように思う。

ついでに言うと、フォントや編集方針の統一を行うと、全体の見栄えがぐっとよくなるように感じている。が、その統一を行うのが一苦労なのである…。

もっとも、執筆要綱レベルの表記ルールの問題にいければよい、というのも事実である。内容が依頼に沿ってなかったりすると泣けてくる。たとえば、「報告書」であるのに、レジュメを出してくる方もいる。こうなってくると、本格的に作文したくなる。

そうして苦労しているので、完璧であって欲しいのだが、いざ刷り出した後、誤字が見つかってしまうのである。苦労が無になった感じになってしまう。

ところで、ジュリストに面白い誤植があるのを発見した。
星明男弁護士の「少数株主から支配株主への利益移転は抑止されるべきか」ジュリスト1326号(2007年)135頁なのだが、経済学的な分析過程を示されるところで「集合Aに含まれるa0」を表すのに、
「a0∈A」

ではなく
「a0εA」

となっているのである。
それもその後のも全て。

編集者さんとしては痛恨のミスかもしれない。ぷち編集者として、いま編集している報告書の中にこういうミスがないか、探すのに再び躍起になってしまいそうだ。
posted by かんぞう at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月03日

[つぶやき][著作権]「『マルチメディアの法的保護』のあり方」は今も著作権法上の議論点か?

とあるコミュニティに「著作権法の授業のレポート課題で『マルチメディアの法的保護のあり方』が問われて、どう書いて良いかわからない」という(おそらく)学生の書き込みがあった。

レポート課題の意図は分からないが、もしこれが、「マルチメディアは著作権法上予想されていなかったものなので、コンピュータプログラムのように独自の保護や、特質に合わせた保護が検討されるべきだ」という前提の下に出された課題ならば、これはおかしいように思う。

表現媒体(これは文字とか音声という意味での媒体である)が異なるものが集合した、とはいえ、そこには個々の素材の創作行為があるのであるし、個々の素材を集合させる過程での「編集」という創作行為があるのである。問題はせいぜい個々の素材の利用にかかる権利処理で、そういう問題が多数になる、というだけではないだろうか。

確かに「マルチメディアの法的保護」というのはかつて議論の盛んなところであった。

マルチメディアというものが注目されたのが1990年ごろからで、1992年には著作権審議会内に「マルチメディア小委員会ワーキング・グループ」が設けられているのであるから、当事の動きの迅速さが窺われる。

その後、一般向けに書かれた中山先生の『マルチメディアと著作権』(岩波新書、1996年)が著されている。それからもう10年以上も経っている。議論は、技術的保護手段の法的保護、さらには、特定の形態で公表された著作物の利用についての報償請求権化の議論などに結びつき、少なからず影響を与えたことは間違いない。

しかし、今は議論の中心ではない*1。中山先生の議論も、個々の素材の利用による創作活動が中心となることが予想される、という点を見抜かれた上で、いかに情報の豊富化をもたらす制度設計をするかという、著作権法のパラダイムチェンジを問うものであると思われる*2。「マルチメディアの特性」という議論は、もう廃れたものといって良い。

そうならば、レポートの意義は他に求めるしかない。考えてみると2つの可能性が考えられる。

1つは、マルチメディアの法的保護をめぐる議論とその結果を歴史的に記述することが求められているというものである。これに対しては、問題点が、デジタル著作物に対して技術的に権利管理ができるようになったことへの対処に移っていった点、それに加えて、素材の利用をめぐる議論が書ければマルといったところだろうか(この点については、正しく理解していない点もあると思われる。諸兄・姉の見解をコメントで頂ければ幸いである)。
このような課題は悪くないが、学説史を書かせるようなものだし、膨大な資料の読み込みがいるためハードルは高い。果たして課題として適切かどうかは疑問が沸く。

残る1つは、思考実験としてのマルチメディアの特性に基づいた「著作権法以外の」法的保護のあり方検討である。しかし、これはなぜ複合的な表現媒体であれば特別な保護が与えられるのかというところに、答えを出さなければならず、しかも映画の著作物との重なり合いもあることから著作権以外に求める理由付けが難しい。デジタルの特性を言うのであれば、最初から「デジタルの創作物の法的保護」を言えば良い話である。であるならば、そのような意義に基づく場合は、私は課題として適切で無いように思う。

おそらく、気の早い学生さんが、教員から与えられたレポートの要点を聞き逃したから起きた混乱であると思うのだが、仮に、「マルチメディアは既存の著作権法で十分に保護されていない」という理解をさせるような授業が展開されていたのであれば、その課題を出された教員の勉強の程度を疑ってしまう*3。

*1 紋谷暢男教授古稀記念『知的財産権法と競争法の現代的展開』(2006年、発明協会)所収の岡本薫氏の論文においても同様のことが述べられている。
*2 上野達弘「著作物の改変と著作者人格権をめぐる一考察(一)(二・完)」民商法雑誌120巻4・5号(1999年)も、中山先生の議論をそのように理解している。
*3 こういう批判をしたときに限って、自分の無理解が明らかになったりする。
posted by かんぞう at 23:34| Comment(2) | TrackBack(1) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月31日

[つぶやき]読み応えのある雑誌が続いた!

久しぶりに民法の話題を書いたが、森田先生の論文が掲載されたNBL2007年1月15日号は他にも面白い論文や、コメントが載っている。

中でも興味深かったのが、大学入学時に支払う授業料の入学辞退の際の返還に関する最高裁判決についての潮見先生のコメント。消費者契約法が施行されたら、不返還特約は無効になるのに、施行前で公序良俗に反しない、というのは、公序が施行日を境に大転換したのか、という趣旨。

鋭いの一言に尽きる。

他にも(こちらはようやく知財の話題)、ジュリストの2007年1月1日15日合併号(1326号)も興味深い。「知的財産法の新展開」として力のある学者・実務家が単なる法改正紹介に留まらない論稿を寄せている。
まだ、少ししか目を通せてないが、次のものは特に興味深い。

茶園成樹「著作権法の最近の諸問題」は、私的録音録画保証金制度についてDRMとの関係で考察されている上、DRMが私的複製の範囲を狭め得ることについて3ステップテストからの検討をされている。
牧野利秋「意匠法の諸問題」は、改正24条の点について紹介、検討をされている。意匠法自体の論稿は限られており(ほぼ牛木弁理士を中心になされているといっていい)、その中で、議論の広がりの可能性を示された意義は大きいと思う。

ちなみに、上野達弘「著作権法における『間接侵害』」はぱっと見が、紋谷先生古稀と同じでうっかり先入観を持ってしまった(つまり、「このやろー使いまわしだナ」という先入観である。上野先生、ごめんなさい。)。それゆえ、まだ読めてない。一番興味があるテーマなので、あとでじっくり読みたい。
posted by かんぞう at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。