2008年02月11日

[時事]特許を出願して海外旅行に行こう?

■特許庁が産業財産権手数料の納付の方法としてクレジットカード決済を検討中
産業構造審議会知的財産政策部会 第24回特許制度小委員会の議事録《特許庁へのリンク》によれば、産業財産権の手数料の納付方法としてクレジットカードによる決済を可能とするか否かについて今年度中に検討するようだ。

地方自治体が水道料金などの納付についてクレジット決済を可能にしていることを考えれば、産業財産権の手数料等の納付においても実現は難しくないように思われる。

■でも航空会社等には負担かも?
これに関して気になるのが、各クレジット会社の提供するサービスとの関係である。
たとえば、航空会社系クレジットカードではカード利用によってマイルが貯まる。
もし産業財産権の手数料納付によってマイルが貯まるようになるなら、利用者の利便は大きいが、その分、航空会社には負担も増えないだろうか(注1)。

たとえば、請求項10の国内出願のみの特許出願を審査請求つきで行うと、224,600円であるので、1123マイルたまる計算になる(エコノミークラスならば、東京−那覇便の片道分を超えるマイルである)。また、指定商品・役務を3区分とする商標登録出願を行うと、51,000円であるので、255マイルたまる計算になる(注2)。

1回の額が大きいだけに、航空会社の経営を少し圧迫する要素になったり?だとと心配してしまう。
『特許行政年次報告書2007年版』第5章「(1) 歳入歳出累年表 」《特許庁へのリンク》によれば、平成19年度の特許料等収入は1340億円である。この1%でもクレジット払いになると、670万マイルが発生することになる!!!

とまぁ半分冗談で言っているのであるが、マイルが少なからず航空会社の負担になっていると聞くことを考えれば、無視できないことであるようにも思う。

もっとも特許庁は「ダイレクト方式」での納付についてクレジット教会に検討を申し入れているようである。この方式ではマイルなどのサービスが受けられない可能性もあるのかもしれない。

いずれにせよ、特許庁での動向が注目される。

(注1)もちろん、通常は個人が払うのではないから、心配する必要は無いという意見もあるだろう。だが、マイルが貯まるのだから、社員が立替払いをするインセンティブはあり、結果として個人の支払いが増える可能性がある。ただ、立替払いってダメなことだったりするのだろうか?私は経理に関することには全くもって疎いし、仕事場でもお金を扱わないぺーぺーなので恥ずかしながら実感がないのである。もしダメでないならば、産業財産権の出願費用負担部門の責任者や所管役員は大きな役得を得るのかもしれない。
(注2)手数料、マイル数とも粗粗の計算であるので、条件によりいろいろとバリエーションはある。例示はあくまで1例である。
posted by かんぞう at 19:03| Comment(4) | TrackBack(0) | ★時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>1123マイルたまる計算になる(エコノミークラスならば、
>東京−那覇便の片道分を超えるマイルである)。

とありますが、東京−那覇でしたら、往復で2万マイルとかでしょうから、片道分は1万マイルですね。
いずれにしろ、クレジットカードのボーナスは大きな負担になるという点はその通りですね。でも、クレジットカードの利用限度額をすぐにオーバーしてしまいそうですね。。。
Posted by 通りすがり at 2008年02月12日 03:17
すいません。私がイメージしているのは日本の航空会社(JAL、ANA)でして、それを前提に記述をしていました。ちょっと誤解を与えたかもしれません。なお、実際には984マイル(JAL、ANAとも)です。
限度額のご指摘はなるほどと思います。ちょっとした社長さんや、大手の部長産ならば十分でしょうけどね。
Posted by かんぞう at 2008年02月13日 01:13
本文中の「東京−那覇便の片道分を超えるマイルである」というのは、東京−那覇便の片道分を飛んだ分以上のマイル、ということですね。東京−那覇便の片道分のチケットをもらえるマイル、という意味かと誤解していました。失礼しました。
限度額については、特許1件ならいいですが、多くの会社は大量に出願していますから厳しいでしょうね。でも、年間1000件出願する会社がクレジット払いをしたら、カードの特典や利息分など、かなりお得になりそうですね。。。
Posted by 通りすがり at 2008年02月14日 03:01
特典を考えたら、役員クラスが全員ご自分のゴールドカード(?)をきって出願料支払いに宛てたくなるかもしれませんね。管理の手間は大きくなりますが…。そう考えるとお得なのは中規模の会社の社長さんでしょうか。
Posted by かんぞう at 2008年02月14日 22:54
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