2005年10月02日

[商標][問題集] 権利濫用

登録商標Aを有するXは、Aと類似の標章をAの指定商品に無断で使用しているYに対して商標権侵害に基づく損害賠償を請求した。しかし、YはAに無効事由が存在するとして支払いを拒んだ。
以下の1〜4は正しいか誤っているか。

1.Aの無効事由が明白である場合、YはXの権利行使は権利濫用として裁判上抗弁ができる。
2.1でYの主張が認められ、損害賠償請求が棄却された場合、以後XはA商標権をYに行使することはできない。
3.1でYの主張が認められた場合、Xは誰に対してもA商標権を行使できない。





<回答>
1.正 ※留保あり
否定見解もあるようであるが、特許に比べて専門性が低く裁判官に判断可能であること、特許においてもキルビー特許事件で無効を援用できるとされたことを鑑みれば、可能。同旨〔平尾・376頁〕。
ただし、無効理由がX−Y間で相対的なもの(Yの登録商標が見過ごされ、それと類似の投票がXによって登録された場合など)に限るとする見解がある〔平尾・376頁〕。しかし、上記説明と矛盾するようで疑問。
2.誤 ※調べるべし
判決理由の範囲であるので、商標権無効の既判力は生じないとする見解がある〔平尾・376頁〕。
3.誤
対世効をもつのは無効審判で審決がおりた場合。特許権でも同様。
posted by かんぞう at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆商標 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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