2007年12月04日

[時事][特許]秘密特許制度の導入を検討しているらしい

日経新聞2007年11月26日記事によると、経済産業省が軍事上有用な発明については、公開せず、政府として保証金を支払うことで機密を保持する制度を検討しているらしい。

いわゆる「秘密特許制度」であり、報道を見る限り、ドイツやアメリカと同じような制度にすることが窺える。

ただ、タイミングが悪いな、と思えるのは、防衛庁の不祥事が騒がれているときにこのようなことが検討されている点である。

報道によると、秘密特許とするか否かは特許庁の連絡により防衛庁が検討することとなっている。軍事上有用か否かは多分に戦略的な観点が入るものと思われるが、恣意的な選考をし、補償金が無駄に支払われる可能性が無いではない。技術の随意契約の抜け道となりうるのでは、というのが私の(穿った)見方である。軍事機密の名のもとに隠されてしまうのであるから、仮に制度を導入しても、せめて、一定期間経過後に審査も含めて公開する制度とすることが望ましいのではないだろうか。
(もちろん、「軍事」という香りがする段階で、違和感を覚える方もいるかもしれない。)

私としては、秘密特許制度はむしろ情報セキュリティ分野では意味があるのではないかと思う。たとえば、不正侵入の検出技術などは、公開しては意味が大きく減殺されるものであるので、有効ではないだろうか。
利点もある。技術的に望ましいものを指定すれば良いのであり、事後的な検証が比較的中立に行いうる。
posted by かんぞう at 00:32| Comment(2) | TrackBack(0) | ★時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こっちでは初コメントかな?

ソフトウェアでは、オープンソース(特許に抵触しない技術を利用することも含め)の方がセキュリティを高められるという考えもあるようです。
http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000056024,20140447,00.htm
秘密特許のほうがよい場合もあるでしょうけど、ケースバイケースなのでなんともいえません。

「特許を出願するとその内容がわかってしまうので、技術を守るためあえて出願しない」という企業があるようです。
そういう企業にとっては、秘密特許は朗報かもしれませんけど、検討段階では軍事分野に限られるんですよね……
あと、blogの通り軍事などの分野で悪用されることはよくないでしょうけれども。
Posted by nouveau | dan at 2007年12月05日 00:38
コメントありがとうございます。

オープンソースというのも十分オプションとして考えられるものだと思います。
おっしゃるとおりケースバイケースなので、多様なオプションを用意するのがいいのではないのかなぁと思っています。
Posted by かんぞう at 2007年12月07日 01:42
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