2007年10月17日

[商標][わからないこと]小売等役務に該当しない「小売」行為って何?

平成18年で商標法が改正され、「小売等役務」が指定役務とされたが、これに関して一点わからないところが有る。

特許庁の改正商標審査基準によると「小売等役務とは、小売または卸売の業務において行われる総合的なサービス活動(商品の品揃え、陳列、接客サービス等といった最終的に商品の販売により収益をあげるもの)をいう」と言うことだが、青木博通『知的財産権としてのブランドとデザイン』(有斐閣、2007年)90頁によると、商標法2条2項は小売または卸売の業務において行われる顧客に体する便益の提供のみをサービスとしているため、商品の販売行為のみは小売等役務に含まれない、とされている。

理論的にはわかるのだが、小売等役務に含まれない小売の形態と言うのは実際的にあり得るのだろうか。イメージできない…。

お読みになられている方で、お気づきに方は教えていただければ幸いである。
posted by かんぞう at 01:34| Comment(6) | TrackBack(0) | ☆商標 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「商品の品揃え、陳列、接客サービス」に特徴を有さない単なる商品販売業ということですから、店舗を有する一般小売・卸や定まったサービス形態を有するネットワーク利用業者は除外されますね。

倉庫や在庫等を有さず、実質的には、顧客の依頼を受けて製造業者や輸入業者との間の仲介をするだけの業態などは、「小売等役務」に含まれないのではないでしょうか。小売ではなく卸売(というか流通の中間業者)の類ですが。

個人的には、『商品の販売行為のみは小売等役務に含まれない』というのは、漠然と上記したような流通段階の業者等を指すのかなと思っていました。

小売として考えられるのは、特定の商品を扱わず、その時々で適当な商品を仕入れて売るだけの露天商や訪問販売みたいなものはどうでしょうか?
Posted by とおる at 2007年10月17日 07:25
初めましてコメント失礼します。
無資格者の無責任な理解ですが・・・。

「商品」商標の定義に、
「業として商品を生産し、証明し、又は譲渡する者がその商品について使用をするもの」として、
「譲渡」行為が含まれているから、
「役務」商標の一形態である
「小売等役務」商標は、
「譲渡」行為以外の、「小売サービス」に使用される商標である、と定義しただけだと思います。
(商品商標とは違う、と言いたいだけ)

ちなみに、
いわゆる「小売等役務」の「等」に卸売業者を含ませたくて、
「小売役務」じゃなくて「小売等役務」と言っているのだと思います。
Posted by L at 2007年10月17日 12:00
メーカーが商品を卸売業者または小売業者へ販売する行為は、小売ではないと思います。
Posted by サイバー弁理士 at 2007年10月18日 18:08
とおるさん、Lさん、サイバー弁理士さん、コメントありがとうございます。
頭の整理が進みました。

まず、私に大きな誤解があったようです。前提として、「小売」「卸売」とは<小売事業者/卸売時業者の行為>であると思い込んでいました。サイバー弁理士さんが言下にご指摘かと思いますが、何者であっても消費者や小売業者に販売すること、つまり「小売」「卸売」はできますよね…。

では、頭の体操として、いわゆる「小売業者」「卸売業者」が行う行為が「小売等役務」と評価されないときはなあに、と考えますと、とおるさんのおっしゃるように、卸売業者が顧客の依頼を受けて納品する行為がまさにこれでしょう。とおるさん、ありがとうございます。頭のこんがりが解けました。

ただ、
>その時々で適当な商品を仕入れて売るだけの露天商や訪問販売みたいなもの
については、特許庁の解釈によるならば、「接客サービス」が行われていると評価される余地が大きいのではないでしょうか。

それから、「譲渡」行為と「小売」を意図的に書き分けた、というLさんのご指摘はその通りだと思います。青木弁理士もそのような整理をなさってました。
Posted by かんぞう at 2007年10月19日 00:16
>>その時々で適当な商品を仕入れて売るだけの露天商や訪問販売みたいなもの
>については、特許庁の解釈によるならば、「接客サービス」が行われ>ていると評価される余地が大きいのではないでしょうか。

そうなる可能性が高いと思います。

そもそも、特許庁の説明会又はQ&Aにおいて、単なる販売行為は含まれないという切り分けを示す一方で、全ての小売業は小売業等役務を提供していると考えられる、という趣旨の回答があったようです。

上の二例を挙げたのは業態に継続性が無いので、定まったサービス形態が無いから駄目じゃないかなという発想でしたが、それは登録要件的な問題であって、その販売行為が小売業等役務の提供に当るか否かとは直接関係の無いことでした。混乱していて申し訳ありません。
Posted by とおる at 2007年10月19日 05:43
とおるさん、重ねての情報提供ありがとうございます。

>特許庁の説明会又はQ&Aにおいて、単なる販売行為は含まれないという切り分け
>を示す一方で、全ての小売業は小売業等役務を提供していると考えられる、という
>趣旨の回答があったようです。

特許庁の認識について理解できました。こういう情報を頂けることも大いに勉強になります。
Posted by かんぞう at 2007年10月21日 22:08
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