2007年07月26日

[時事]個人の楽曲演奏シーンを含む動画を巡る新しい動き

最近、知的財産関係で、法律家以外にとってもホットな話題が乏しいように感じていたが、久しぶりに面白い報道があった。
ヤフーは自社の動画共有サイトへの投稿映像で使われる音楽について、著作権使用料を日本音楽著作権協会(JASRAC)に支払うことで合意した。ヤフーが支払いを肩代わりすることで、利用者は個人の楽曲演奏シーンがある動画を合法的に投稿できるようになる。(NIKKEI NET(2007年7月24日記事))

早とちり注意!対象は「個人」の「楽曲演奏シーン」だけでは?

この報道を受けて、著作権に詳しくない方ですべての楽曲が合法的にアップロードできると誤解されていた方がいたので、注意喚起をしたいのだが、この報道のポイントは、「個人の楽曲演奏シーンがある動画」という箇所にあるように思う。報道からは、あくまで「個人」が「演奏」(なお、著作権法上はここに「歌唱」も含む(著作権法2条1項16号括弧書き))している場合のみが対象だと読める。

そうであるならば、許容されるのは、
「著作権の対象となっている楽曲を個人が演奏した音声を含む動画」
(たとえば、コピーバンドの練習風景)
「著作権の対象となっている楽曲を個人が歌った音声を含む動画」
(たとえば、カラオケ)
だけであって、エアボーカルや、著作物の対象となってる楽曲を動画に乗せたものは対象外となる。

この点については、Yahoo!Japanから詳細が公開されることを待ちたい。
読売新聞報道によると、この理解で間違いが無いようだ。

気になる著作者人格権

『企業法務戦士の雑感』のFJneo1994さんの2007年7月24日の記事は、JASRACは著作者人格権を対象としていないことを指摘している。指摘の通りであり、何でも許される訳でないことには注意しなくてはいけない。

コピーバンドの練習風景でも、独自のアレンジを加えたら、著作権侵害となる動画と評価されることには留意が必要なように思う。

…ところで…ヘタクソが歌ったら、もはや「著作物の再生」ではなく「意に反する改変」だと言われてしまうのだろうか?仮にそうだとすれば、ヘタクソさんが歌って投稿するときは要注意である(笑)

気になるYahoo!JapanとJASRACの間の利用料

上述のFJneo1994さんは、利用料の額についての合意形成にはなお困難な点があるのでは、と指摘されている。
この点について、JASRACの利用料規定(下記)を見ると、およそ広告料収入の3.5%あたりになりそうである。何曲使おうとこの額に固定されるので、高いと見るか、安いと見るかは微妙なところである。

参考:利用料規程
http://www.jasrac.or.jp/profile/covenant/pdf/royalty/royalty.pdf


追記(2007年7月26日)
詳細がわからないね、と書いたら、24日の段階で読売新聞に載っていた。私の読みはあっていたが、情報収集能力の低さを露呈してしまって恥ずかしい限りである。
posted by かんぞう at 00:21| Comment(2) | TrackBack(0) | ★時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
・・・えっと、「面白い記事ですよねぇ〜」ということで..(苦笑)
Posted by lxngdh at 2007年07月26日 22:09
すいません、これ、釣りですね(笑)
Posted by かんぞう at 2007年07月27日 01:40
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