2007年07月01日

[時事][特許]特許維持手数料が安くなる

特許・商標の維持年金・登録更新手数料を最大4割引き下げる、という報道があった。

手数料等を下げても良いと思う、特許庁サイドの気持ちも分からないでもない。特許行政年報2007を読むと、特許料等収入の繰越分だけで各年度の歳出が賄えている状況であり、なかなかの「金余り」の状況のようである(1000億円を越える余剰金が発生している)。

年報では商標の登録にかかる収入と、特許の登録にかかる収入の内訳が分からないが、登録件数などから考えると、商標の登録手数料収入もかなり多いものと推測される。ならばディスカウントしてやっても良いゼという太っ腹なお話なのかもしれない。

ただし、問題もあろう。
『企業法務戦士の雑感』のFJneo1994さんが触れられている所(http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20070628)はまさにその通りで、商標についても同じように下げてよいのか?という疑問が湧く。(FJneo1994さんはこの点を明快に説明されている)

私としてはもう一点、法的な問題ではないが、国が推進する知的財産経営の視点からの懸念に触れておきたい。

知的財産経営においては、効果的に知的財産を使うことが望まれる。その要素として定期的に知的財産の価値をレビューし、活用用途を探し、活用できない場合には技術提携のネタにするなどして生かす、というものが挙げられると思うのだが、その原動力の制度的な要素は知的財産の維持コストの高さだと思う。

あまり安くすると、「とりあえず権利にして安心してしまう」という状況に戻りかねないのでは…などと、思ってしまった次第である。
posted by かんぞう at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ★時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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