2007年05月19日

[時事]手品の種を明かされた!…何の侵害?

5月最初に、ニュース報道で手品の種を不必要に明かされたとしてマジシャンがテレビ局を訴えたという事案があった。

知財に関わる方々のブログでも取り上げられていたが、著作物とはいえないよね、とか、特許にもできないよね、という反応が多いように思う。

もちろん、その法的な解釈には異論は無いし、私も著作権や特許での保護は厳しいなぁと思うのだが、その書き方をみていると、原告が著作権等を理由に訴訟提起したかのような印象を抱いた。

事実関係がよくわからないのだが、本件の面白いところを見逃しているように思える。

念のため述べると、仮に著作物だとしても、権利の帰属はタネを作った方であり、マジシャンではなかろう。本件はタネ製造業者が作ったタネが問題となっていたはずである。特許権・実用新案権にしても同様である。

新聞報道をみていると、「自らが所有してる手品のタネがしこんだコインの価値が損なわれた」ことを理由に訴えているように読めた。
もしかすると、顔眞卿、長尾鶏、気球写真、ギャロップレーサーと同じく、原告サイドは有体物の無体的利用の利益を所有権のなかに読み込む理論構成をとっているのではないか。だとすれば、なかなか面白くないだろうか?

もっとも、直感的にはそんな請求は認められないだろうなぁというのが本音である。
posted by かんぞう at 15:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ★時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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