2006年11月03日

[著作権]ソフトウエアと著作権に関する法律相談(その1の続き)

※あとから考えたら、これ、すごーくアヤシイ。考え直します。

Q2.ソフトウエアのバックアップのために、コピープロテクトがかかっているデータのプロテクトを外してコピーをとることは、著作権法上違法か?

A2.グレーであるが、原則、違法と考えた方が安全。
1.47条の2との関係
ソフトウエアのバックアップについては、著§47-2が定めるところであるが、コピープロテクトとの関係については規定していない。
要件からいえば「必要と認められる限度」かどうかが問題となり、ソフトウエアの性質(バックアップがないと業務に支障をきたすということがない等)によっては、そのような複製が認められない可能性がある(ゲームソフトにつきバックアップの必要性がないとするものとして、加戸・前掲『逐条講義』305頁)。
また、後述するように私的複製においてはコピープロテクト等(技術的保護手段)を回避して行うものは私的複製にあたらないとされている。であるならば、プロテクト外しによるバックアップ作成は違法と読むのが素直とも考えられる。
しかし、私見としては、著§47-2は、ソフトウエアの機能性に着目した、使用者の財産上の利益と著作権者の利益衡量規定と解釈する。ソフトウエアは機能性を有するものであるが故に、使用者は継続してそのソフトウエアが存在することを通常期待するものである(いわゆるロックインが生じる)が、その滅失により、新たに同一のものを購入することを要求することは、使用者に酷である。また、いわゆるロックインされた状態にあることは、著作権制度が想定していなかったものではなかろうか。
もちろん、立法趣旨は、ソフトウエアが高価であった時代においてその事情を考慮したものと思われるが、だからといって、ソフトウエアが安くなったから今は問題がない、という解釈に結びつけてよいものかどうか。
それゆえ、私見はプロテクトを外したバックアップは適法と考える余地があると解する。少なくとも、使用者の財産上の損害が著しい場合(とくに、営業上利用しており、営業行為遂行に支障が出る場合)には許容されるものと思われる。
もっとも、契約によりこれを禁じた場合は別段の考慮が必要であろう(その点につき、勝久・前掲は、著§47-2の立法趣旨と、時代の変化から、バックアップを禁止する、いわゆるオーバーライド契約は原則有効であると判断される、と述べる)。
2.私的複製との関係
著§30TAは、「技術的保護手段の回避」による複製は、私的複製にあたらないとしている。つまり、意図的にプロテクトを外したことによって、複製した場合は、「私的複製」にならないのである。だが、「技術的な制約による除去または改変」によりプロテクトが無視ないし外れてしまった場合はこれにあたらない。たとえば、コピープロテクトがかかったCDからインストールしてできたデータはプロテクトがかかっていないものだが、これを私的使用目的でコピーすることは許容されるものと思われる。
posted by かんぞう at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆著作権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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