2006年06月14日

[不正競争]2条1項3号の保護法益

形態模倣禁止規定の保護法益については、論者により若干ニュアンスが違う。注意が必要である。

1:商品形態開発のインセンティブ
 →異論は無いと思われるが、意匠権の保護と重複する面(意匠権は創作的な形態の開発インセンティブ保護も法益としていると考えられる)があり、単独の論拠としては弱いのではないか?

2−(1):先行者の商品開発投資に基づく利益保護
 →「投資」を保護法益とすることとなる。デッドコピー規制の説明として説得性はあるが、先行者に限られるとするのはあまりに論拠1にこだわりすぎてないかというきらいがある。蓋し、バラエティー豊かな形態を開発し、他者へライセンスすることもビジネスとして成り立つモデルだからである。
 ⇒請求主体につき、先行者限定説に結びつく

2−(2):商品形態の投下資本の回収を自由競争の中で回収する利益の保護(宮脇説?)
 →「投資」を端的に保護法益とすることとなる。デッドコピーをなぜ禁止するかという点を考慮すれば、説得的な説明ということができよう。なお、宮脇説?としたのは、同号の請求主体に関する論文(宮脇正晴『判批』判例評論567号)からそう読み取れたよ、ということを意味する。
 ⇒請求主体につき、先行者限定説に結びつく

3:競争秩序(競争成果歪曲の防止)
 →渋谷先生の教科書を読むとそのようにお考えなのでは…と若造は思うのである。
posted by かんぞう at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆不正競争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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