1.この論文の意義
スパイウエアが引き起こすプライバシー侵害について、アメリカでの現状、さらに立法案を中心に検討した論文である。踏み込んでアドウエアについても検討している点、および、状況の整理を行った論文として意義深い。
2.この論文の要約
スパイウエアの拡大状況と、ボノ議員によるSPY ACTを紹介している。
同法は、当該ソフトウエア導入時にいかなる情報収集を行うかを明示することを強制するものであるが、ソフトウエア協会の一定の支持を受けているとのことである。
3.考察
プライバシー保護の側面からのスパイウエア、および、アドウエアの検討を今後、日本でも行う必要の可能性を示唆するものであろう。
私見としては、スパイウエアが認証情報を無断で抜き出しうる場合は、産業秩序を乱すものとして、事業者側からの制裁可能性も検討されるのではないかと考えている。
(広くは、競争秩序維持の中に消費者のプライバシー保護という利益保護をも織り込むことを企図する視点を検討しているところである。)

