2010年04月07日

[つぶやき]1位、2位でなきゃダメなんですか?…って考えてみた

昨年行われた政府の取組では、あるスーパーコンピュータの開発プロジェクトの妥当性に対して「どうして2位ではダメなんですか。」との質問ばかりがメディアに取り上げられていたが、私は1位であることによる名声の効用が重要でないならば的を射た発言だと考えていた。

おそらくスーパーコンピュータに関しては、1位であるからといって研究者が専ら集まるということはなく、一定の性能を超えていれば優秀な研究者が集まり、利用するだろう。その点で、財政状況にゆとりがない中、支出の妥当性を検証するための発言としては、私は適切なものだったと思う。

同じ事がGDPにも当てはまらないだろうか。
2010年段階で世界2位の経済大国から世界3位に落ちた、といわれ、さらに2050年の予測では順位を下げ、8位になることが示されている(注1)。

これに対しては様々な反応がある。なかには悲観的なものもある。しかし、ここで立ち止まってみたい。
8位になることがどの程度悲観的な未来なのだろうか。

前述の予測では1人あたりのGDPの予測も示されていた。結果は以下のグラフの通りである。
おそらく日本の社会保障の負担や積み重なった財政赤字によって経済成長が阻害されるであろう事は勘案されていないと考えられるが、2050年でも日本はカナダ、フランスなどと同じ程度の1人当たりのGDPを示している。

GDPin2050
(出典:Dominic Wilson & Anna Stupnytska, "Global Economics Paper No: 153 The N-11: More Than an Acronym"を基に筆者作成)

絶対的な豊かさが保障されるというわけではないが、同じような国と同じような道筋をたどることはわかる。確かに2050年には韓国やロシアに1人当たりGDPは抜かれるけれど、ひどく落ちるということはない。だから、安心してチャレンジできる、と考えることが出来るように思うことはできないだろうか。

(注1)Dominic Wilson & Anna Stupnytska, "Global Economics Paper No: 153 The N-11: More Than an Acronym", Goldman Sachs Economic Research(Web), 2007, available at here
posted by かんぞう at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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