2006年02月06日

[不正競争]生命倫理に関わる治験結果と機密保持契約

2005年10月にユネスコが「生命倫理に関わる世界宣言」を採択した。ここには生命科学に関わる治験結果は人類の間で共有すべきことが原則として定められている。
もちろん、これは宣言に過ぎず、国内において法的効力を持つものではないが、公序規定を通じて関わってくる可能性もある。そうすると営業秘密との関係、機密保持契約との関係はどうなるのであろうか。以下、この点にわずかであるが検討を加えたい。
infotree.jpg

企業内での情報取り扱いを例に挙げると、大きく3分できる。1つは管理された営業秘密。2つ目は、社外秘として取り扱われている情報。3つ目は公開情報である。

1つ目の営業秘密に当てはまる場合、これを公開せよというのはTRIPsで営業秘密保護をうたった意味がなくなるし、財産権保障の点から問題がある。

しかし、2つ目の点については問題となる場面が起こりうる。機密保持契約ではこの社外秘情報を対象とすることもありうるだろうが、これが人類共通の利益という理念に勝るか否か。社会的状況や、当該情報次第では秘密保持契約を破る場面があるのではないかと思う。

一方でアメリカがFTA(貿易自由化協定)締結の際、テストデータに対し保護を与えるよう求めているとのことである。ユネスコが求める人類全体の利益との調整は課題となろう。

→今後の課題
・アメリカが求めるテストデータ保護の内容は?
posted by かんぞう at 01:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆不正競争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。