2009年03月10日

[知財一般]アフリカにおける産業財産権

AIPPI 国際知的財産シンポジウム「アフリカ諸国の産業財産権制度を巡る現状と今後」(2009年3月9日開催)講演メモ

アフリカの産業財産権について、本ブログをお読みいただいている方には接点があるだろうか。私も接点が乏しいのだが、一度、西アフリカの特許制度を調べる機会があったため、上記のようなシンポジウムに惹かれて行ってみた。

多くの国で法制度としては整備されており、国際的にも整合的な制度となっている。しかし、執行例が見られず、手続きがどのように進むのか不明確である、というような印象を受けた。商標制度の活用が中心である、という印象も強く受けた。

まだまだ産業が十分でなく、製品の輸入国であるためだろう。
模倣品の余りの多さに対抗するためもあるのか、南アフリカでは広告のコンセプトまでも保護する法(注1)制度も設けられている。

南アフリカ、ナイジェリアなどネクスト・イレブン諸国では執行例も多いようであるが、その分、運用に注意する必要があるようだ。たとえば、南アフリカでは、多項クレームの中に1つでも無効なクレームを含むと特許権行為は出来ないため、ジェネリック医薬メーカーがこれを活用して特許権行使を無効にする方向で制度が利用されている例が紹介されていた(Pfizer v. Cipia (Norcasac) (2005))。

また、制度自体が特殊な国も存在する。
イスラム系の国ではアルコール、豚肉等に関する商標は取得することが出来ないところもあるようだ。
リビアでは2002年以前の商標保護は全て無効とする法律が定められたりもしている。
スーダンでは商標権侵害に対しては刑事処罰がなされるが、損害の民事的回復は存在しないとの指摘もなされた。
なかなかおもしろい。

(注1)Advertising Standards Authority Code
posted by かんぞう at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆知財一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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