2009年02月27日

[つぶやき]営業秘密の保護が技術情報の流通に資するかを明らかにした実証研究の有無を知りたい…

本ブログ2009年2月1日記事「[不正競争][時事]オープンイノベーションは情報の流通を威圧的に統制する制度の上に成り立つとは思えない」で触れたことは、正直なところ「私の感想」でしかない。

例えば、
−刑事罰がどこまでの萎縮効果を持つのか?
−営業秘密保護の強化がオープンイノベーションの促進につながるのか?
については実証研究が欲しい。

この点を補強できないかと思い、門外漢ながら計量経済学の論文を漁ってみたのだが、これは!というものを見つけられなかった。

ただ、知的財産権制度の整備状況が国境を越えた日本法人の親子会社間の技術移転に与える影響については実証研究が存在する(注1)。それによると、知的財産制度の整備(注2)が行われている国は、技術移転が活発なようである。

これは、企業内の結果であるので、秘密情報の管理が容易であるという背景は存在することに留意は必要だが、対象とした国全てで営業秘密の保護制度が厳格でないことに鑑みれば(そして、考慮要素に営業秘密の保護制度は入っていない)、営業秘密の保護制度は技術情報の流通にそれほど大きな要素ではない可能性もあるのでは…と思える。

これをお読み下さっている諸兄はこの点を明らかにした研究をご存じないだろうか?もしあれば教えて頂けると幸いである。

(注1)若杉隆平・伊藤萬里「知的財産権の強化と技術移転――ミクロデータによる実証研究――」三田学会雑誌99巻2号31頁-46頁(2006年)。
(注2)Walter G. Park and Smita Wagh, "Index of Patent Rights", Economic Freedom of the World: 2002 Annual Report, p.33-p.43の枠組みに従っている。具体的には、(1)主要産業に対する特許保護適用の有無、(2)特許権保護期間、(3)エンフォースメント、(4)国際条約の締結、(5)特許権制限制度の有無。
posted by かんぞう at 20:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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