2009年01月19日

[つぶやき]まるい頭をしかくくする

日能研の電車広告で中学入試問題が紹介されている。最新のバージョンは、「映像を見ることに比べて読書のよさは何ですか」というもの。

これ、まじめに考えてみると難しい問題だと思うのですよ!

■「想像力を働かせる力を養うことができる」は正解か?
読書のよさとして挙げられるものがこれであると思う。たしかに、視覚的情報が圧倒的に少ないことが本の特徴ではある。だけど、映像と比べたときにもよさといえるか、疑問だ。視覚的情報があれば「想像力」は働かないのだろうか。
たとえば映画であれば、監督がなぜその場面を切り取ったのか、なぜその演出をしたのか、出演している人はなぜそのように振る舞っているのか、その背景は何か…と想像する余地が多いことはうなずける方が多いのでは。
ニュース映像だって同じだ。芸術的要素が少ないから、想像力を働かせる余地が少ない傾向があるかもしれないが、やはり、なぜその場面を切り取って何を伝えたかったのか、映っていない部分で何が起こっているのかなど、想像力を働かせる余地が少なくないように思う。
読書のときに働かせる想像力と質的な違いはあるかもしれないが、そうであれば「利点」とまでは言えない。

■「いつでもどこでも見ることが出来る。読みたいところを見ることが出来る。」は正解か?
本であると読むときに特に道具は要らない。だから、簡単に、「いつでも」「どこでも」「好きな箇所を」読むことが出来る。
昔ならこれも読書の利点だろう。
…が、今はユビキタスの世の中。「いつでも」「どこでも」は映像にも当てはまることが少なくないし、「好きな箇所を」見ることが出来ることは疑う余地がない。

■「漢字を読む力を養うことが出来る」は正解か?
これはおおむね正解だとは思うのだけど、常に成り立つ答えではない。「読書」=「漢字が使われた本を読む」ではないし、映像だって字幕スーパーで漢字が使われている(外国語の映画の字幕スーパーを思うと、漢字を読む力が養えるということにはうなずいていただけるのでは?)。

■じゃあ読書の利点って何?
そうすると、答えに詰まる。私が悩みに悩んで思いついた答えは次の2つだ。

□「見るときに電気を消費する道具を使わずに済むため、CO2の排出を防ぐことが出来る」
手回し映写器でない限り、映像を見るには電気を使わなきゃいけない。他方、本は昼間であれば電気を使わなくていい。そう、「地球環境に優しい」というスローガンにマッチするのだ。
もちろん、本はパルプを使用するので、森林を破壊しなければいけないことは付け加えなくてはいけないが(笑)

□「作品その物を利用するときの著作権処理が容易である」
映像の著作物は著作権が製作者に集中していることが多い。他方、本は利用されている文章・図表が他人の著作物である場合、権利の処理は面倒だ。著作権法29条の存在が利点と言えるだろう!
え?こんなの一般人には利点じゃない?そんなことはない。1億総クリエーターなのだ!!
…まぁ、こんな回答であるはずが無いが(笑)
posted by かんぞう at 01:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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