2008年11月13日

[著作権]「幇助」への違和感

次の報道が気になった。

携帯電話で楽曲をダウンロードできる「着うたフル」機能の利用者に、ホームページ(HP)を通じて人気曲を無許可で配信したとしてHP開設者らが著作権法違反容疑で逮捕された事件で、京都府警は11日、自社サーバーからこのHPに簡単に接続できるようにしたとして、サーバー管理会社「エーウォーカー」(兵庫県芦屋市)役員の小口拓容疑者(30)=神戸市東灘区本山南町=を同法違反の幇助(ほうじょ)容疑で新たに逮捕した、と発表した。同法違反事件で管理会社の関係者が逮捕されるのは珍しいという。
(朝日新聞2008年11月12日)

いわゆるプロバイダが著作権侵害の「幇助」に問われたというものである。
報道では必ずしもわからないが、winny事件判決が示したように、著しい著作権侵害を認識しており、しかもそれを支援するような特段の行為があったのだろうか。

しかし、winny事件のときもそうであったように、民事上の関係では著作権の「間接侵害」というものが規定されていない中で、著作権侵害幇助罪を適用することについては、いろいろな意見が出ていた。著作権については幇助罪を適用すると、情報流通を萎縮しかねないのではないか。間接侵害の議論を十分に待ってほしいというのが私の思いだ。それを待たずに幇助の先例を増やすことは好ましくないと感じる。

少なくとも、本件は形式的には公衆送信権侵害の主体と見ることも出来る余地があるのではないだろうか。
なぜそうしなかったのだろうか。
もちろん、主体として判断する場合も、情報流通の萎縮を考慮してなんらかのセーフハーバーについて言及されることが望まれる。
posted by かんぞう at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆著作権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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