2009年04月17日

[つぶやき]オペレーションシステムの巨人を遠くから観察する

特許権や意匠件の活用状況を見ると、マイクロソフトの動向は無視できない。気分転換がてらマイクロソフト・ジャーナリスト(マイクロソフトのおっかけ?)の書いた本(注1)を読んでみたところ、同社の今後の方向性を知る上で役に立った。

同社の方向性の一つとして、
−デジタル著作権管理を利用して海賊版を抑止すること
−途上国では、タイムチャージ制とするor機能制限をした安価版を提供することが示唆されている。

後者はデジタル著作権管理が出来ていないと実効的になることが出来ない。前者を前提としたものと言える。

バージョニング(例えば、一部が異なる機能・内容の著作物を、価格を変えて提供すること)は、海賊版抑止と、(著作物にアクセスが出来るという意味での)社会厚生の最大化を図ることができ、望ましい手法であるとの研究論文もある(おそらく、前提としては抑止力として十分に機能する模倣品対策制度が存在することが求められる)(注2)。

音楽CDを巡って、デジタル著作権管理に対する(感情面での)反発が生まれたこともあったが、この分析が正しいならば、マイクロソフトの行動は望ましいものと言えるし、合理的だ。

(注1)メアリー・ジョー・フォリー(著)=長尾高弘(訳)『マイクロソフトビル・ゲイツ不在の次の10年』(翔泳社、2008年)
(注2)WU Shin-Yi & CHEN Pei-Yu, Versioning and piracy control for digital information goods, OperRes 56(1) 157-172, 2008.
posted by かんぞう at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ●つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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